プラドの後継、新型ランドクルーザー250を公開 ランドクルーザー 70は今冬再導入

  • ランドクルーザー"250"(プロトタイプ)

トヨタ自動車は、8月2日に新型ランドクルーザー"250"を世界初公開した。国内では特別仕様車First Editionを含めて2024年前半の発売予定。北米・中国仕様には、ハイブリッド車の導入も予定されている。また、ランドクルーザー“70”が、今冬に継続販売モデルとして再導入される予定だ。

これまで、進化を担うステーションワゴン“300“シリーズ、走破性が求められるヘビーデューティーモデルの"70"シリーズ、ライトデューティーモデル"プラド"の3シリーズで展開されてきたランドクルーザー。

今回、ライトデューティーモデル”プラド”は“250“へとその名を変え、「質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という『原点回帰』をコンセプトに、開発が進められた。

サイズ

ランドクルーザー250のサイズは、全長4,925mm/全幅1,980mm/全高1,870mm/ホイールベース2,850mm。ランクル300とほぼ同じサイズである。また従来型プラドと比較すると、全長+100mm、全幅+95mm、全高+20mm、ホイールベースは+60mmと大きくなっている。

ランドクルーザー70は、全長4,890mm/全幅1,870 mm/全高1,920 mm/ホイールベース2,730 mm。従来のバンタイプに比べ全長が+80mmと長くなったものの、全幅・全高・ホイールベースに関しては、これまでと同じサイズだ。
(数値はプロトタイプ値)

 

パワートレーン(日本仕様)

■ランドクルーザー250
国内向けのエンジンは2種類準備され、プラドに搭載されている1GD-FTVディーゼル2.8Lターボ(最高出力204PS、最大トルク500N・m)と2TR-FE 2.7Lガソリン(最高出力163PS、最大トルク246N・m)を搭載する。

北米・中国向けには、クラウン、ヴェルファイア、レクサスNXに搭載されているT24A‐FTSガソリン2.4LターボハイブリッドDirect Shift-8ATを搭載。クラウンではデュアルブーストハイブリッドシステムと言われている仕組みだ。ランドクルーザーでハイブリッドシステムが導入されるのは初めてである。

■ランドクルーザー70
2014年に期間限定で発売した復刻版ランドクルーザー70は、ガソリンV6の4Lエンジン(1GR-FE)で、最大出力231PS、最大トルク360N・mを発揮した。一方、今回はディーゼルエンジンとなる。エンジンは1GD-FTVの為、ランドクルーザー300、250 に搭載されているものと同じだ。出力は下がるが、最大トルクは140N・mもアップしている。ディーゼルエンジンならではのタフなオフロード性能を確保しながら、低騒音・静粛性、燃費性能も向上させた。

 

ボディー

ランクル250は、300と同じ「GA-Fプラットフォーム」を採用し、悪路走破性を大幅に向上。従来比で大幅な剛性強化となり、フレーム剛性+50%向上、車両全体の剛性としては+30%も向上させた。70は、耐久性に優れたラダーフレームを継続採用している。

 

デザイン

250は、フェイスデザインの異なる2種類のモデルが発表された。これまでのプラドのイメージにあるラグジュアリーな外観から、直線的なフロントデザインでタフな装いとなり、開発コンセプトにある「質実剛健」を体現。

安全なオフ/オンロード走行に貢献するべく、低く設計されたカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しのいい良好な前方視界を実現。悪路でも路面を見下ろしやすいよう、ベルトラインも低く設計されているのが特徴だ。

また、ランクル伝統のホイールベース数値とし、悪路走破性を向上させる一方、ミラー全幅は従来型以下に設計することで、取り回し性を確保。

70は、今回4ドアバンモデルのみの設定。2014年発売の復刻モデルと比べ、メッキ調のグリルデザインから、シンプルなメッシュのデザインに変わり、中央にあったトヨタエンブレムは、TOYOYAのロゴへと変更された。丸目のヘッドライトで柔らかい印象はありつつも、樹脂製フェンダーモールの採用でSUVのタフギア感を増している。

グレードの詳細については未発表だが、今後どのようなグレードが出てくるのか注目していきたい。

(GAZOO編集部)

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